オープニング・アニメーション
絵コンテ・演出:草川啓造氏
この仕事の依頼を受けまして、原作の漫画を通読しましたところ、学園ドラマではなく漫才的なノリツッコミで成り立っている作品だな、と思いました。しかし、ストーリー性のない作品のOPは絵のコンセプトが立てにくく、どのような絵作りにしたものかと、頭を悩ませました。
結論は、なるべく具体的なシチュエーションを排除して、ポップな雰囲気の中にメインキャラである4人+2人を常に同じウェイトで配置する、というものでした。
しかし、ただそれだけだと単なるコジャレたOPになってしまうので、ところどころにコミカルな要素も盛り込み、本編の雰囲気からあまり外れたものにならないように気を使いました。
絵コンテ、演出、コンポジション(撮影)、背景、といった作業を一人でやる事で、全体的な色や絵作りの統一をはかる、という方法は何度か試しているのですが、今回も同様の方法をとりました。それなりに成功したとは思っているのですが、後で見直すと、もっと色々やればよかったと思うのはいつもの事です。
エンディング・アニメーション
絵コンテ・演出・作画:梅津泰臣氏
まずアイデア先行ではなくの発想ではなく、曲と詞に触れてからコンセプトを決めていくのが理想的な進め方です。今回はとても良い曲と詞に巡り合い、楽しく仕事ができました。
そこで浮かんだのが"踊り"です。コンセプトは2つ。
各登場人物に性格に合わせて踊りを変化させる事と、素人が踊っている(プロのダンサー風にしない)ように見せる・・・ここがキーポイントです。
過去、アニメーションのEDで踊りを使用している作品は数々ありますが、踊りが上手過ぎるんです。
つまり、ミュージカルのように同じ踊りのパターンで、どの人物も型がピタッと一致して、それはそれで気持ち良いのですが、実写で言うのなら、訓練されて出来上がった踊りなんですね。それは。
そうではなく、ごく普通の女子高生が通学途中で踊らされた場合は、当然それぞれの好みやクセが踊りに反映されるだろうと考えたわけです。例えば、絵里子は運動オンチですから、踊りも流暢に動くのではなく、半分やる気のないようなあんな踊りになるわけです。また止め絵も、彼女たちは女子高生ですからオシャレにも敏感でしょうし、メイク姿もアリではないかと思ったわけです。
姫路は、踊りに参加していませんが(参加しかけて香田に引き戻されます)、6人全てを同じパターンではちょっと面白みに欠けますし、あのメンバー内で"オトコ"を知っている唯一のキャラでしたので、あのような形にしてみました。
とにかく久し振りに楽しめた仕事でしたので、OP&本編含め、アニメ「女子高生 GIRL'S-HIGH」をこれからも愛していただければと思います。
アイキャッチ
原画:りんしん氏
ぽっかりあいた隙間の時間に突然入れられた仕事だったので、まず戸惑いました。
監督の描かれたコンテの動きを見ながら作業を進めて行きましたが、キャラクターを似せることにとても苦労しました。(特に絵里子が……。)
でも、第2話の放送をゲラゲラ笑って見ていたら、それも気にならなくなったので良かったです。
今やってる純愛アニメもがんばっていますが、こちらの作品の方が、私の性格には合っているのかなぁとちょっと思ったりしました(笑)。
